ECコンシェルを徹底検証!実際にどのように使えばよいのか?事例も紹介

ECコンシェルはコストがやすいのが強みのWEB接客ツールです。人工知能(AI)によるクリエイティブのABテストも可能で運用工数の削減にもつながります。
ECコンシェルはWEB接客ツールの市場シェアNo,1(※ 2017年4月20日 ecclab調べ)(を誇るツールです。改善したいページにポップアップを表示し、来訪ユーザー向けに適切なコミュニケーションを行うことができます。コストが安く、人工知能(AI)によるABテスト機能が強みのツールです。今回はそんな「ECコンシェル」に焦点を当てて検証をしてみました。

※画像はすべてECコンシェル (https://ec-concier.com/)より引用ならびに、引用を元に修正

ECコンシェルとは?

NTTドコモが開発したECコンシェルは中小の事業者向けに利用が拡大しています。
というのも、WEB接客ツールの中では稀な「無料プラン」を設けており、機能に制限はあるものの、簡単にWEB接客の施策をスタートすることができます。また、人工知能(AI)はPKSHA Technologyと共同開発したものを搭載。AIによるABテストは結果判断データをまとめる運用者の負荷を軽減することができ、日々サイトの運用で忙しい、中小事業者向けにはピッタリのツールになっております。

ECコンシェルの価格表

ECコンシェルの価格はフリープラン、エンタープライズプラン、コンサルティングプランがあります。フリープランは機能の制限がありますが無料で使えるという点は強みです。
「無料プラン」がある点は大きな特徴ではありますが、注意すべき点は試せる条件は一つに限られるという点です。ECコンシェルでいうキャンペーンとはシナリオ(なにを)と接客条件(だれに・どこで・いつ)の組み合わせのことを指します。つまり、どんなポップアップをどのユーザーに、どのページで、どんなタイミングで表示するかの条件のことを意味します。無料プランの場合、キャンペーンの数は1つです。したがって、複数のポップアップを一つの接客条件(だれに・どこで・いつ)の中で試すことはできても、別々のポップアップを複数の接客条件(だれに・どこで・いつ)の中で試すことができないという点は注意が必要です。

「エンタープライズプラン」や、専任コンサルタントによる月次レポートやミーティング、サポートがある「コンサルティングプラン」は料金が上がるもののそういった制限がとり払われます。

ECコンシェルの使い方

タグを1つ入れるだけすぐにスタートできるという点が、中小企業にとって価格と加えて導入しやすい理由にもなっています。ECコンシェルの始め方は以下の通りです。

① アカウント作成
ECコンシェルのホームページにて、メールアドレスを入力し申込みします。

② サイトの初期設定
ECコンシェルにログイン後、サイトの情報の登録、計測タグ設置を行います。
ECのテンプレートサイトを利用している場合は、サイト選択画面にて選択が可能で、
より簡単に導入ができます。もちろん、下図に記載のないテンプレートでも利用可能です。
【ECサイト対応サービス】
ECコンシェルではECのパッケージツールとも連携が可能です。カラーミーショップ、EC CUBE、Future Shop、ebismartなどになります。これらに該当していないECのパッケージツールでも利用可能です。

③カートタグ・コンバージョンタグの設置
サイト登録情報後、タグページが表示されるので、タグをコピー&ペーストでWEBサイトに設置します。このタグはWEBサイトの全ページのbody閉じタグの直前に
貼り付けます。GoogleタグマネージャーやYahoo!タグマネージャーを用いて設置もできます。翌日以降に管理サイトにて設置ができていることを確認ができます。タグには3つの種類があり、「計測タグ」は必須。「カートタグ」「コンバージョンタグ」は任意で設置します。
【タグ設置後の管理サイト】
ECコンシェルのタグは3つありいます。一つは「計測タグ」でこちらは必須で入れる必要のあるものです。「カートタグ」「コンバージョンタグ」に関してはより詳細な分析をする際に任意で入れるタグになります。

④キャンペーンの設定・公開
キャンペーンとはWEB接客のルールを指します。こちらは5つの項目設定で公開できます。サイドバーの「キャンペーンを作る」より設定が可能です。

なにを ・・・ 画像を設定する
だれに ・・・ 接客対象の訪問者の属性やサイト内行動を指定する
どこで ・・・ 接客対象のページを指定する
いつ ・・・ 接客期間、時間帯を指定する
どのように ・・・ 訪問者あたりの接客頻度を指定する

⑤キャンペーンの効果確認
公開後はWEB接客の効果を見ることができます。また、キャンペーン設定時に人工知能(AI)による自動最適化を有効にしていた場合は、効果の高いクリエイティブに寄せる配信比率を高くするということをAIが自動で行ないます。画像設定の場合に複数のクリエイティブを選択して配信していた際に効果的です。

【AIによる自動最適化イメージ】
ECコンシェルでは自動最適化機能をオンにすることで人工知能(AI)による栗イエティ部のABテストが始まります。自動で最適なクリエイティブへの配信を強化してくれます。

ECコンシェルの機能

ECコンシェルの基本機能は「ページ内のポップアップバナーの表示」「人工知能によるABテスト」の2つになります。下図でいうところの右下のFacebookのポップアップバナーがそれにあたります。
ECコンシェルでできるメインの機能はページ内でのポップアップ表示です。例えば、Facebookのいいねを増やしたい場合はページ内に自社で用意したクリエイティブをポップアップとして表示し、いいねを増やす導線を設計することができます。
もちろん、バナーは自由に変えることができ画像として登録することで様々なメッセージをサイト内で発信することが可能です。さらにECコンシェルでは他にも特筆すべき機能が存在します。

・オートクリエイティブ機能
オートクリエイティブ機能はバナーの制作を手助けする機能です。デザイナーに頼まなくても、簡単なバナーはディレクターで作成ができるため、運用のPDCAを早く回すことができます。無料プランでは実施できないものの、有料プランで実施が可能です。有料プランの費用とは別に月額50,000円、1枚あたり10,000円の費用がかかります。

【機能】
・商品画像の切り抜き機能
・URLを入れるだけでサイトのカラーに自動で調整
・デザインニュアンスの簡単調整
ECコンシェルのオートクリエイティブ機能ならディレクターでバナーを簡単に生成することができます。商品画像の切り抜きや自社サイトのトンマナに色味を調整するなどの便利な機能が存在します。

・ユーザーフロー
ECコンシェルのレポート機能の一つで、サイトに来たユーザーが最終的に成約に至るまでにどの程度中間指標をクリアしているかを一元化して見ることができます。中間指標はAIDMA(注目→興味→欲求→記憶→行動)のモデルに基づいて分類され、レポート化されます。こちらはエンタープライズプラン(有料)で利用可能ですが、無料プランでも機能は限定されているものの見ることが可能です。
ECコンシェルのユーザーフロー機能ではAIDMA(注目→興味→欲求→記憶→行動)のモデルに基づき、コンバージョンポイントを設定し、中間のコンバージョンを経由してどれほど最終的な成約に結び付けられたかといったユーザーの行動フローを可視化することができます。基本的には有料プランで利用できるものとなります。

ECコンシェルの3つのおすすめポイントとデメリット

価格や機能、導入方法などECコンシェルの基本的な情報は理解いただけたでしょうか。それでは、ECコンシェルが他のWEB接客ツールとは異なる3つのおすすめポイントをまず見ていきましょう。

・3つのおすすめポイント

(1) 価格の安さによる手軽な導入
無料プランがあるという点は大きな強みです。導入もメールでの問い合わせからタグの設置のみでできるため、スムーズに行うことができます。とりあえずサイト改善やWEB接客ツールを始めなきゃと考えている方にはおすすめです。

(2)人工知能(AI)によるABテストができるため、知識が無くても改善に結びつけやすい。
サイト改善で一番悩ましいのは施策の取捨選択です。ECコンシェルではWEB接客の施策の効果検証を人工知能(AI)にお任せすることができます。具体的には複数のクリエイティブを1つの施策の中で回していた場合、効果の高いクリエイティブに寄せるというものです。そのため知識が無くても最良の施策を選択することができます。

(3)運用工数の削減を目指しやすい
人工知能(AI)によるABテストは最良の施策選択と言ったメリットだけでなく、データをまとめ、効果的な施策を考え実行するといった運用者の手間を省くメリットもあります。

・デメリット
(1)WEB接客ツールとしての機能の幅が少ない。
単一ページでのポップアップのABテストがメインの機能であるため、KARTEのチャット機能や、Sprocketのユーザーシナリオ分析など他のWEB接客ツールと比べると機能面で
見劣りする点があります。機能が縮小すれば、改善施策の幅も必然的に落ちますので、自由な検証や効果改善はしづらくなります。

(2)改善施策のアドバイスやサポートが薄い
無料プランに限ってしまうと、WEB接客の活用は自身で行う必要があります。また、あくまでも人工知能(AI)によるサポートはABテストの効果の高いものに自動に寄せるといった機能に限定されています。そもそも施策の方向性が誤っていた場合、効果的な改善には至りづらいです。コンサルティングプランで充実したサポートを得ることはできますが、その場合、価格は要見積もりとなるようです。

事例から見るECコンシェルのオススメの使い方

ここでECコンシェルの事例を簡単にいくつか見てみましょう。

・株式会社AXES:
運用負担がかかる他社ツールからECコンシェルに切り替えて、運用負担を軽減

ECコンシェルを使用した株式会社AXESの事例ではツールをECコンシェルに乗り換えたことで運用負担が軽減されました。今後はさらなる運用負担軽減のためにオートクリエイティブ機能を実施する予定です。

“これまで1年ほど他社のツールを使っていたのですが、施策がワンパターンになりがちでした。使い方が複雑だったのと、施策のご提案を頂くのに、別料金がかかってしまうのがネックでした。運用の負担が大きく上手く効果検証が出来なかったので、「やらないよりはいいんじゃないのか」程度の評価でした。
 ecコンシェルは営業の方から紹介を受けて使い始めましたが、まずシナリオが作りやすいと感じました。費用の安さもありますが、ドコモのサービスということで信頼感もあり、社内での導入決定は早かったです。導入時のタグ設置も簡単にできました。
 また、今後は「オートクリエイティブ」を試してみようと考えています。品質の高いクリエイティブにしたかったため、今までWeb接客のバナーはテンプレートを使わずに内製でデザインしていました。しかし、オートクリエイティブは、テンプレートと違いデザイン性の高いバナーを自動で生成できるため、さらに運用負荷を減らす機能として期待しています。” 
(引用元:AXES様のWeb接客導入事例~他社ツールからの移行で運用が楽に~ | 無料Web接客ツール『ecコンシェル』https://ec-concier.com/case/user4/)

・マガシーク株式会社:
施策の改善を高速で回すことができたため、新規の購入率が上昇した。

ECコンシェルを使用していたマガシーク株式会社ではECコンシェルを利用することで施策を高速でABテストできるようになったとのことっです。人工知能を用いた自動最適化がそれに最も貢献してます。
“ecコンシェルが優れていたというところは、人工知能を用いた自動最適化機能を搭載しており、それにより大量のシナリオ・キャンペーンの効果検証を高速で行えるところにあると思います。”

“導入から実際の配信までは、いろいろと試行錯誤を繰り返しましたが、一番効果を実感できたのは「新規顧客」と「既存顧客」をセグメントわけし、新規顧客に対して特別な接客を配信したことです。 ベースのCVRが新規顧客向けの接客によって非常に向上しましたし、これは費用対効果から考えても、広告等と比較して非常に高いパフォーマンスになったと実感しています。”

(引用元:マガシーク様のWeb接客導入事例~ 施策改善の高速化で新規購入率UP~ | 無料Web接客ツール『ecコンシェル』https://ec-concier.com/case/user1/)

・タワーレコード株式会社:
ECコンシェルを用いて、CVRが98%上昇。

ECコンシェルを利用していたタワーレコード株式会社では、CVR改善のためにクリエイティブの比較をECコンシェルを利用して実施。結果CVRが98%上昇しました。
“タワーレコードオンラインの中で、他社とは違う独自の商品ecコンシェルを使って訴求、比較したことがあります。限定商品、発売日前日お届け対象商品、特典付き商品の3つをそれぞれ訴求して、どれがもっとも訴求力が高いのか比較しました。結果は発売日前お届け対象商品の訴求力が高かったのですが、3つ全体で CVRは98%UPになりました。
 この結果は、サイトのバナー位置の調整や、メールでの訴求など、サイトの運営や他のマーケティングにも活用しています。”
(引用元:タワーレコード様のWeb接客導入事例~少ない運用負担でCVRが約2倍~ | 無料Web接客ツール『ecコンシェル』 https://ec-concier.com/case/user2/)

事例から感じることとして効果の改善ももちろんですが、少ない運用負担で結果の改善に結び付けられるという点のほうがECコンシェルを利用するユーザーにとってはメリットに感じている点が多そうです。ECコンシェルは煩雑になって、サイト改善になかなか行きついていないという企業にはピッタリのツールといえるでしょう。